[読書メモ]「思考の整理学」にモレスキン活用法を見出す

先日通称モレ本「モレスキン 『伝説のノート』活用術」
の購入をきっかけとしてノート術にすっかりハマってる今日この頃。モレ本を読んで、また思考の整理学 (ちくま文庫)
を読みたくなったので、一部読み返してみた。

モレ本との共通点

(以下、「」は引用)

p.97〜 「手帖とノート」

  • 「三上」=「鞍上、机上、厠上」で思いついたことを書き付ける。鞍上は馬の上のことで、「いま様に言うなら通勤電車」です。「厠上」はトイレですね。どこでもメモをとるクセをつけることを強調しています。モレ本の堀さん流に言うなら「ユビキタスキャプチャー」でしょう。
  • 「手帖の中でアイディアを小休止する」書いたものを寝かせておくそうです。あとで見返してこれはと思うものをノートに書き写す。
  • 「このノートはいい加減な安物でない方がいい」

p.105〜「メタノート」

  • 「苗を田植えで移植する」と「急成長する」ようにノートのアイディアをさらに「メタノート」に移行してやる。堀さんも「メタノート」という言葉を使われてます。堀さんの場合は、最初が「ノート」次が「メタノート」ですね。名前を除いて考えると、気になるアイディアを別なノートに書き写しておくという点は共通しています。

「思考の整理学」流HowTo

次に、思考の整理学が言及している細かな「手帖」、「ノート」、「メタノート」のルールをピックアップしてみます。モレスキン活用に参考になるHowTo部分です。

「手帖」

  • 手帖の「日付もケイも無視する。」モレスキンルールドノートには日付欄がなく、罫線がびっしり引いてあるので気にすることはありません。
  • 手帖では「スペースを節約しなくてはならないから、細かい字で要点のみ簡潔に書く」:これは手帖、ノート、メタノートの三段式で、手帖はアイディアを育てる場所ではなく書き留める場所という考え方だからですね。モレ本では毎日のレビュー時に加筆したり強調したりという作業を奨めているので、どこでアイディアを育てるかという考えの違いでしょう。
  • 「頭のところに通し番号を打っておく」(以上、p.100)

「ノート」

  • 1ページに1アイディア
  • 「手帖にあったことを箇条書きにして書き入れる」「手帖には3つくらいしかなかったものが(中略)5つにも6つにもなる
  • 「ノートへ移した日付」「手帖のときの通し番号」を書き込む
  • 「関連のある新聞や雑誌の切り抜き」もあれば貼付けておく。(以上、p.101)

「メタノート」

  • 1見開きに1アイディア
  • メタノートへ入れたものは自分にとってかなり重要なもので、相当長期にわたって関心事となるだろうと想像されるものばかりのはずである」(p.106)

以上、ごく個人的に気になった/参考になった部分のみピックアップしてみました。「思考の整理学」では図を交えて説明してあるのでほかにも参考にことがきっとあるでしょう。

おまけ〜モレ本の評判〜

モレ本のAmazonレビューが結構手厳しいですね。たしかに「☆ゼロ」とか「モレスキンでなくてもいいじゃん」などの意見が出てますね。「手帳術やライフハック・GTD」などに興味のある読者を対象にしているとすると「新鮮味にかける」というのは同感。そういう意味では「モレスキンでなくてもいいじゃん」は正解なのかもしれません。期待の大きかった層からしてみたらライフハックをはじめましょう的な本の中でモレスキンが紹介してあるっていうレベルの内容だったのかもしれませんね。
次は「モレスキンマニア」的なタイトルの本で、活用事例をたくさん紹介してあるとうれしいですね。

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