僕は心底おどろいた。
Apple TVが他のデバイスが足下にも及ばない実力を持っていることに気付かされたのだ。テレビにつながる機器の中でこれに勝るものはない。今日僕は確信した。
正直なところ、買った当日、見た目はかっこいいと思ったが、そのUIや映画配信と言う点では特に新鮮味を感じていなかった。iOSを搭載しているとはいえUIはソニーのPSPやHDDレコーダーに似ているし、映画のネット配信だって他が手がけている。donpyさんによると
「Apple信者がまた騒ぎ出したわい。」
という意見もあったようで、それもはずれてないなと思ったのも確か。
でも、このデバイスの実力はそんなところとは無縁なところにあったことに先ほど気付かされた。それは圧倒的に低いその消費電力。iPhoneやiPadなどのいわゆるモバイル系の機器と同じプロセッサApple A4をベースにしているのは話に聞いていたから、あまり電気を食わないだろうというのはなんとなく予想していた。だけれども、それは想像を超えていたレベルだったのだ・・・。まさに驚き。
測定結果
AppleTVをワットチェッカーにつないで電力を計ってみた。
- スリープ
- 0W
- メニュー
- 0~3W
- SD動画再生時
- 0~3W
- HD動画再生時
- 0~3W
- 公称値(参考)
- 6W
ずばり、計る意味がなかった。うちのワットチェッカーの計測下限値を下回っていたようで・・・。0W~3Wとは以前計ったiMac(2008 Early)のスリープ時の電力と変わらない値。これほどまでに消費電力が低いのだ。
この結果が意味するところは・・・
思い返してみると、国内の電機メーカーが販売しているDVD/Blu-rayプレイヤーやレコーダーは動作時の消費電力が大きい。そしてそれらの機器は消費電力を抑えるために、深いスリープ状態に入る。そして一度スリープ状態に移行すると再び起動するのに数秒を要するものが多い。
これと比べて、Apple TVの起動のなんと早いことか。動作時の消費電力が低い=無茶なスリープを施す必要がない、ということを体現している。
圧倒的な低消費電力と起動スピード、これが新しいApple TVの実力だ。
▼HD動画再生時の消費電力表示。だいたい0W。一瞬3Wに増えたりもする。
追記 2010/11/19
反響が大きくて驚いています。有難うございます。
コメントで頂いたメディアプレイヤーとしてはPS3の方が優れている点、以前にこんな記事も書きました。
Apple TVを買う前にHD/SD画質のことを復習しておく
PS3のほうがApple TVよりSD画質をよりキレイに見せてくれるという比較も。PS3はかなり電力食いますが。